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◆◆◆ グ ル コ サ ミ ン ◆◆◆
グルコサミンは私達の体の中でグルコースより合成されているアミノ糖で、
関節軟骨の構成成分であるプロテオグリカンを始めとして多くの身体組織を構成している
重要な巨大分子の構成原料です。グルコサミンは消化管や呼吸器官の粘膜の生成に関与しています。
グルコサミンは、滑膜液及びその周囲組織での衝撃吸収成分を構成する一種の生化学物質です。
換言すれば、グルコサミンは爪、腱、皮膚、目、滑膜液、骨、靭帯、心臓の弁の構築に、
更には消化管、気管支、尿管の粘液分泌にもかかわっています。
グルコサミンが欠乏すると、巨大分子の生成が遅くなり、これらの組織が脆くなります。
グルコサミンが変性疾患である変形性関節症に効果があることは多くの研究で立証されています。
グルコサミンは種々の疾患に効果があり、その主なものは滑膜液の前壊、筋肉、組織及び靭帯への
損傷及び椎間板と座骨の炎症、更には加齢に伴う関節炎です。
潤滑油である滑膜液が少なくなると、その衝撃吸収力が減少し、軟骨、骨、腱はお互いに擦れ合い、
損傷が発生し、関節動作や機能が失われ、痛みが発生します。
特に、脊椎の椎間板が神経を圧迫している時は、滑膜液が少ない為に、拷問を受けているような痛みが
起こります。
グルコサミンは滑膜液を増加させ、ゼラチン状物質の衝撃吸収能力を増大し、摩擦を減少させ、
痛みを軽減します。

◆◆◆ コ ン ド ロ イ チ ン ◆◆◆
コンドロイチンは動物の軟骨、腱、皮膚などの結合組織に多く含まれており、抗張力、弾力を保つ
役割を果たしています。これはコンドロイチンの水分を引き付ける作用によるもので、
特に軟骨では重要です。
スポンジにたとえられる関節軟骨に水分が出入りすることにより、関節にかかる衝撃を吸収し、
血管の無い関節に栄養を送り届けます。
食品から摂取されたコンドロイチンのいくらかはそのままの形で体内に吸収され、
関節軟骨を含む種々の組織に取り込まれます。
コンドロイチンは水分を取り込むばかりでなく、軟骨貧食酵素の作用を阻害することにより、
軟骨の未熟分解を防止し、グルコサミンと同様にプロテオグリカン、グリコサミノグリカン及び
コラーゲンの生成を促進し、関節痛と滑膜炎を軽減します。
従って、コンドロイチンをグルコサミンを併用することには意義があります。

変形性関節症
変形性関節症は、主に身体の体重を支える関節の慢性的疾患です。
統計的に見ると、年齢60歳までには、約半数の人が何らかの変形性関節症にかかると言われています。
変形性関節症は、ある種の職業やバレーやサッカーのようなスポーツにでも起こります。

また、関節の怪我や骨折が原因で変形関節症になることもあります。
"変形性関節症では、正常で滑らかな軟骨が柔らかく鈍くなり、弾力性を失い、
その表面は部分的に磨耗します。
軟骨は磨り減り、もはや滑膜液を吸収する能力がなくなります。
その結果として、骨と骨が擦れ合い、関節の空間は狭くなります。軟骨は部分的に薄くなります。
関節はゆるくなり、小さな骨の破片が関節内に付着したり、関節を刺激するような骨質の刺が発生します。
私達が歳をとるにつれて、軟骨の生成や再生をする能力は低下します。
変形性関節痘の症状としては、こわばり、動作開始時の違和感及び軽度一重度の様々な痛みです。

薬による治療
変形性関節症について間違って理解されていることは、変形性関節症の進行を防止することは
できないということで、変形性関節症は進行性の疾患であって、アドビルやアスピリンのような
非ステロイド系消炎剤で痛みを取る以外に方法はないと思われていることです。
最近の研究によれば、これらの医薬品は痛みを軽減するものの、変形性関節症を悪化する
ということが判っています。
更に、これらの医薬品は軟骨を破壊し、新しい軟骨の生成を抑制することも判っています。
これらの消炎剤の長期使用により、胃腸出血や肝臓障害、腎臓障害の副作用が起こることがあります。

私達は、この残酷とも思われる進行性の疾患である変形性関節症をコントロールし、
進行を遅くする様々な方法を発見しています。
多くの人達が、ニコチン酸アミド、ビタミンEのような栄養補給、アレルギーを起こすような
食品の摂取の中止、心身のリラックス、体重減量、更には患部関節を悪化させないよな規則正しい
運動により変形性関節症の治療に成功しています。
グルコサミンは変形性関節症の治療において素晴らしい効果が確認されており、完全に回復さえします。

グルコサミンは、非ステロイド系消炎剤と異なり、痛みを軽減する効果ばかりではありません。
グルコサミンは、結合組織の生成を促進し、損傷を受けた関節を修復することにより、
変形性関節症の根本治療を可能とします。
片方の膝に変形性関節症のある48人の患者を2つのグループに分け、一方にはイブプロフェン1.2gを、
他方のグループにはグルコサミン1.5gを8週間にわたって投与しました。
投与開始の2週間では、イブプロフエングループの方が早く痛みが軽減しましたが、
8週間後にはグルコサミングループの方がイブプロフエングループよりも痛みは軽減していました。
更に、膝に変形性関節症のある20名の患者にグルコサミン500mgまたは偽薬を6−8週間投与しました。
グルコサミンは変形性関節症の患者の触疹痛、膨らみ及び痛みを著しく軽減しました。

グルコサミンとコンドロイチンの安全性
長期に服用するものは、どんなものであれ、安全でなくてはなりません。
私達は、非ステロイド系消炎剤の長期使用による多くの副作用があることを十分に知っています。
それゆえに、グルコサミンとコンドロイチンは大いに注目されています。
グルコサミンもコンドロイチンも生体を構成している成分で、副作用もほとんど報告されていません